ときおり、雪模様の奈良へ

家にあるたった1台のテレビ。 古い物なので当然の如く、録画機能付きのDVDプレーヤーが接続されているのだが、本来の役割であろうDVDの再生頻度は極めて少ない。 どちらかというと、テレビ番組の録画のために繋げられているようなものだ。

(テレビにはHDDが搭載されていないから)

わざわざ予約してまでテレビを見るのは家族の中ではもう僕ぐらいで、その僕ですら撮ったもののそのまま放置してしまっている番組が多い。

さて、そんな陽の当たらぬものの中から最近救い出したのが、昨年の秋に放送された『全国百選鉄道の旅2時間SP いざいざ奈良~1300年の時を超えて、いま』というやたらと長いタイトルの、いわば旅番組。

 

 

 

 

それを観て、ふと、奈良に行こうかと思ったから仕方がない。

 

”冬はつとめて”

本来、早朝から動くタイプなのだが、この日は少し用事があったためにお昼過ぎの出発となった。

阪急電車1本で乗り付けられる京都と違い、奈良は少し手間がかかる。

この日は、薬師寺をスタートに設定したので、堺筋線日本橋駅から近鉄奈良線大和西大寺駅へ。そこから近鉄橿原線で西ノ京駅だ。

1時間はゆうにかかる行程。 それを遠く感じるか、感じないかはその時の気分次第。

 

白く写っているのは、まぎれもなく雪だ。

 

 

 

一年ほど前に腰を痛めてから、これまでだましだまし過ごしている。医者からはヘルニアの診断を受けている。特に寒い季節は、少し歩くだけで、腰の辺りが突っ張ってくる上に鈍痛が襲ってくる。

薬師寺の北には唐招提寺がある。唐招提寺は一度行ったことがあるので、今回もパスをしようと思えばパスできたのだが、10分ほど歩けば着く距離なのでつい足を向けてしまった。

雪と風に身体がぐっと冷え込んだら、もう腰が張って仕方がない。

 

近鉄電車がやってくるのを待とうと思ったが、寒さで待ちきれずにシャッターを押した。

 

結局早々に唐招提寺を後にする羽目になってしまった。拝観料1000円は元を取れず…

 

 

薬師寺から唐招提寺へ向かう道沿いには蕎麦屋等幾つかの飲食店がある。少し遅めの昼食を兼ねて休憩を挟めば良かったのにそうしなかったことには理由がある。薬師寺をツアーで回っている人達の会話から零れてきたワードのひとつに引っかかってしまった。

『若草山の山焼き』

そうこの日は、山焼きが行われる日。

唐招提寺の後に「奈良市写真美術館」に行く予定だった。唐招提寺からはバス移動。できるだけ道路が混まないうちに動きたい。

そんな急いた気持ちから休憩することを躊躇ってしまった。結果的には、唐招提寺をパスして移動すれば良かったんだけど。

 

 

黒川紀章設計ということもあって、訪れてみた。

 

 

 

奈良市写真美術館のある、奈良市高畑町から近鉄奈良駅へは緩やかに下っていくだけ。道中のバス移動も幸いしたか、腰の不具合も唐招提寺辺りがピークだったから、山焼きに向かう人の流れに逆らってのんびりと歩く。

この日の天気は忙しく変わった。

青空・曇り空・そして雪…まあ、贅沢と言えば贅沢だろう。ただ、持っていったカメラがG100で、防水防滴じゃないから壊れやしないかが心配だった。(結構濡れたので)

 

 

雪が激しくなって走る鹿①

雪が激しくなって走る鹿②

 

 

せめて、18時半ごろからの花火だけでも見ようかと思ったが、人混みが嫌だという気持ちが勝った。

 

 

 

 

 

 

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