Re.set、いや、Re.startと考えたい

ここ数年、2本の手しか持ち合わせていないにもかかわらず、防湿庫が一杯になるほどの機材にまみれていた。

完全に写欲を超えた所有欲にとりつかれている。

特に近頃は、オールドコンデジに手を出してしまい、かつての高額機種が割と手頃に買えるからと言って、とっかえひっかえと手にしてしまった。

そうかと思えば、一時のRAW現像意欲が著しく減退してしまい、それぞれのカメラがはじき出すJPEGの色の好みにまで左右されてしまい、再びXマウントに手を出す始末だった。

 

 

Nikon Z6 + Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

 

「熱しやすく、そして冷めやすい」

 

歳を重ねるにつれて、多少はマシになったかもしれないが、それでもこれまでの人生で様々な物に愛を注いできた。

僕の愛は、物欲で語ることができるといっても過言ではない(笑)

 

 

Nikon Z6 + Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

 

「隣の芝生は青い」とも言う…

 

RAW現像を面倒に思うようになってからは、カメラがはじきだしてくれる『色』に気持ちが左右されるようになってしまった。

特に最近はどこのカメラメーカーも結構魅力的なカラーを作り出してくれるようになった気がしてならない。

FUJIFILMのフィルムシミュレーションは言わずもがな。

例えば、シグマのパウダーブルーであったり、Panasonic のシネライクだったり、Nikonだってかなり面白いし、PENTAXなんて、突き詰めたら相当にオリジナリティを出せそうな気がする。

こうなるといろいろと試したくなってしまうから困ったものである。

 

それでも一度、沼から片足だけでも引っ張り出すことにした

 

Nikon Z6 + Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

 

正直毎日撮っているわけではない。

せいぜい1週間に一日か、二日程度に過ぎない。

先週のように、全く撮影しないことだって往々にしてある。

たくさんのカメラが必要か、と聞かれたら間違いなく、『必要ない』と答えるだろう。

 

話しが少し変わるが、去年から再び読書モードに入っている。

そして読み終えた本はできるだけ速やかに、メルカリで売るようにした。

本当に残しておきたい本だけを残すようにしたのだ。

そうしないと、本棚が幾つあっても足りないから。

これまで積読していた本も含めた処分をしたおかげで、本棚が実にすっきりして気持ちが良い。

 

決してミニマリストになれないし、そこを目指しているわけでもない。

ただ、視界に入ってくるスペースが乱雑に見えるのが好きではない。

多少物があっても、そう見えなければ良い。

 

インテリアのひとつとしてカメラを飾るわけではない。そうしたい気持ちが無いわけではないが、埃やカビが怖い。

だから自ずとカメラの所在は防湿庫になる。

その防湿庫だって、開けるたびに乱雑に置かざるを得なくなったカメラを見ると哀しくなってしまう。

 

 

Nikon Z6 + Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

 

camp道具にしても同じだった。

 

快適性や機能性を求めるたびに道具が増えていった。

道具が増えると、設営撤収に時間がかかって、子供たちと遊ぶために始めたキャンプの目的がだんだんと遠くなっていった。

家族で行かなくなったこともあるけれど、いま手元に置いてある道具は本当に必要最小限にまとめた。

 

カメラも同じことだ。

 

ストラップやフィルター、バッグと言ったアクセサリーもカメラの数だけ用意したら、カメラ本体の数に比例するように増えていってしまう。

物が溢れて、見た目すっきりしないスペースでの生活。

いったん、そんな生活を変えてしまおうと思った。

 

何を残すのか?

 

デジタルカメラ、フィルムカメラをそれぞれ1台。

それを目標に考え始めた。

フィルムカメラは割と簡単だった。

TC-1の買取価格が案外に良かったので、ESPIO MINIを残すことにした。

マニュアル操作を楽しもうと思えば断然TC-1なのだが、フィルムカメラにそこまでの機能を求めていないし、使いこなせていない現状を考えると、TC-1を売却することを選んだ。

 

PENTAX ESPIO mini

 

 

問題はデジタルカメラだった。

 

この際、コンデジを残す選択肢は端から無かった。

 

・フルサイズとしての、Nikon Z6。

・フィルムシミュレーションを楽しめる、FUJIFILM X-E4。

・望遠レンズを含めてレンズの選択肢が多い、Panasonic G100。

この3つのマウントから何を残すか?

 

Nikon Z6の推しポイント

Zレンズのラインナップにあまり魅力を感じないまでも、今使っている24-70mm f/4 Sが好きすぎるし、EVFがめちゃくちゃいい出来だし、あまりやらなくなったとはいえ、RAWデータの現像耐性が良い。フルサイズなのでレンズが高いし、大きくなるのが難点。

 

X-E4の推しポイント

断然、フィルムシミュレーションだし、クラシックネガが使えるのがいい。ただ、ボディとレンズのバランスを考えると、X-E4ではなく、X-S10あたりを選んだ方が良かったかもしれない。つまり、X-E4で使いたくなるレンズがあまりないということ。

 

G100の推しポイント

マイクロフォーサーズの利点である、コンパクトさを享受できる。ファインダー付いてこの大きさは素晴らしい。またパナライカとはいえど、ライカレンズが使えるのも嬉しい。フォトスタイルと呼ばれている、L.モノクロームとシネライクの色味が気に入っている。

 

交換レンズのことを考えた場合、まず脱落したのがX-E4だった。

そしてレンズのことだけを考えたら、Z6を諦めることになるだろうが、G100はマイクロフォーサーズというとても小さなセンサーサイズのカメラだし、これまでマイクロフォーサーズのカメラを何度も手放してきた黒歴史がある。G100のみだと早晩またカメラを増やすことにならないだろうか。

そう考えると現時点では、Z6とG100、どちらかを選ぶ結論は出せなかった。

無理矢理1台にして後悔する可能性があるなら、2台のデジタルカメラを当面残すことにした。

 

Nikon Z6

Nikkor Z 24-70mm f/4 S , Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

Panasonic DC-G100

G VARIO 12-32 mm/F3.5-5.6 , SUMMILUX 15mm/F1.7 , G VARIO 14-140mm F3.5-5.6

 

 

今回のこの大きな断捨離は、新しいカメラライフをスタートさせるためだと思いたい。

ちゃんと道具を使うこと、使いこなす努力をすること、無い物ねだりしないこと。

そんなカメラとの生活をリスタートしたい。

そう思っている。

 

 

Nikon Z6 + Ai Micro-Nikkor 55mm F/2.8 S

 

ただ、コンデジ好きな僕がはたしていつまで現状を我慢できるのか?

そこに一抹の不安は残っているが…

 

 

 

今回手放した機材たち

・FUJIFILM X-E4

・XF35mmF1.4

・Panasonic GX1

・Canon G7X

・SONY W200

・minolta TC-1

・YASHICA ELECTRO 35 MC

 

 

 

 

 

 

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