再びのPENTAX。K-5Ⅱsを買ったお話し

カメラの話をします。

そう、またカメラが増えました。

うちの防湿庫はそこそこ大きいのですが、どうも定期的にカメラを産んでしまう癖があるようで…

 

 

PENTAX K-5ⅡS

 

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なぜに今更PENTAX?

 

初めて買ったデジタル一眼レフは、PENTAX K200Dでした。2008年の12月のこと。その頃からというか元来が天邪鬼な性格なので、そこでCanonやNikonを選ばないあたりが僕が僕たる由縁なのでしょう。

当時はまだ『現像』という言葉も知らずにいた頃でした。『現像』ってフィルムのことでしょ?その程度の知識だったのです。ましてRAWってなんぞ?(笑)そんな感じです。もちろん今ほどSNSがなかったし、SNSに写真を載せる文化がやってくるなんて思ってもしなかった頃。

そんな奴だったので、シンプルにカメラを良いカメラにすれば良い写真が撮れると本気で思っていた。

携帯カメラよりはコンデジ。

コンデジよりは一眼。(そういえば、ネオ一眼という言葉もあったよなあ)

 

まあそんな感じだから、勉強よりも機材重視だったわけで、使っているPENTAXの良い所を探すよりも「隣の芝生は青く見える」的な発想になっていったのでした。結果最終的にはどうしてもEVFのカメラが欲しくてPENTAXとサヨナラしたんだけどね。それは2012年暮れの出来事だった。

 

カメラ撮ってだしを楽しみたい

Lightroomのデータを遡ってみると最後に手にしたPENTAXのカメラは無印のK-5でした。そこからおよそ8年ほどの時を経て、PENTAXのカメラを再び手にした理由はただ一つ、『撮ってだし』を楽しみたいという気持ちの現れにすぎない。

デジイチを買って2年余りでPENTAXを一度は手放したんだけど、その前後ぐらいから+RAWで撮ったほうがいい、RAWで現像したらいい、そんな知恵は付いていた。いや語弊を承知で言えば、カメラ撮ってだしなんてダサいと思いこんでしまった。実際それからはずっと現像ありきで写真を撮ってきた。その後FUJIFILMのカメラを結構長く使ってきたのだけれど、フィルムシミュレーションを楽しむという気持ちよりもカメラのデザイン性や操作性(今でも一番使いやすいカメラはFUJIFILMだと思う)が気に入って使っていたし、むしろ徐々にFUJIFILMのRAWデータに不満が強くなっていってしまい、僕はFUJIFILMともサヨナラする羽目になったぐらいに現像ありきになってしまっていた。

 

ところが今年X100Sを買ったあたりから、JPEGを楽しみたいという気持ちがやたらと強くなってきた。

もちろんそれはフィルムシミュレーションによる影響もあるんだろうけど、先日も記事にしたように現像に行き詰る気持ちもあって、カメラで設定できる限りの設定を行って、その結果はじき出されてくる撮ってだしの写真を楽しみたいと気持ちが湧くようになってきた。つまりカメラを買った当初の消極的なJPEGではなく、積極的にJPEGを楽しみたいと思うようになった。そうなるとカメラで色を追い込む作業をしないといけないんだけど、その作業に一番最適なカメラはPENTAXなんだよなあ。

 

おかえり、FUJIFILM! X100Sのお話し
ほぼ1年ぶりにカメラを買った。中古だけどね。でも中古でもかなりいいお値段。 FUJIFILM X100S 2019年の暮れに、Xマウントのミラーレスを手放して、去年最後まで残していたコンデジX30も手放してからもう手にすることはない...

 

現像について、いま感じていること
先日三重県立美術館でサルバドール・ダリの絵を見てきたんだけど、ちょっとした小旅行になる予定だったの で、カメラはGRⅢ以外にα7sも持って出かけた。 今所有している、GRやX100Sで撮ったものはできるだけ、カメラ撮って出し...

 

 

ピークハントは少し止めてみようと思う

ところで、年に数回は山に行っている。

もちろん登るからには頂上を目指したいし、その道中を写真に収めたい。ミラーレスに切り替えていった理由の一つに、カメラの軽量化があった。体力にそんなに自信がないので荷物は軽いほうがありがたい。PENTAXのカメラを持って登っていた時は、普通に1kg超えるシステムだった。いわゆるULを目指すうえでカメラの変更はある意味必然だったともいえる。

ところが去年、不注意から左足のくるぶしを剝離骨折してしまった。剝離した骨は今も浮いたままだ。日常生活にほぼ支障はないけれど、運動には今でも気を遣う。少しでもグネッといったらという怖さは付きまとうし、テーピングは必須と思っている。

だけど山には行きたいのよ。

もうね、運動量落ちてるから、ゆる~い山でいいのよ。

アップダウンの緩やかな大台ケ原には行きたいし、観音峰もいいじゃん。綿向山の8合目9号目あたりもブナがきれいだし。そう、霊仙山もたぶん大丈夫そうだ。

そう、風景を楽しむ、空気を楽しむ。

そんなのんびりとした山なら、PENTAXでのんびりと写真を撮ってもいいじゃん。

 

大台ケ原 2018年5月
以前どこかに書いたが、僕には愛してやまないブロガーさんがいる。間違いなく僕の山行きの基準になっているほどだ。そんな彼が大台ケ原について書いた1節。「いつの間にか大台の森が夕日に染まり始めている。赤く染まる森の向こ...

 

かつてない筋肉痛に苦しむ…@霊仙山
■2015年4月26日■単独行■JR醒ヶ井駅7:21~養鱒場バス停7:57~榑ヶ畑登山口8:42~榑ヶ畑七合目お猿岩9:54~霊仙山10:40~霊仙山最高点10:56~柏原道八合目四丁横崖11:22~柏原道一合目12:25~柏原登山道入...

 

 

すべてを捨てる勇気はなかった

折しも、”PENTAXから新しいカメラ、K-3markⅢが出る”

そんなニュースが流れてきたのとPENTAXに戻ることを意識しだした時期が重なった。

今、僕が持っているカメラはα7s、GRⅢ、X100S、GF1、ixydjital25。それにレンズが数本。

どうせ戻るなら、新しいカメラが良いよなあと思うのはある意味わかりやすい。しかし、カメラとレンズ合わせて、30万円超えそうなものを新たに買い足す余裕は全くない。つまり、K-3markⅢを買うということは、持っているカメラとの交換を意味する。とは言ってもGF1とかixyは値段が付きっこないので交換候補はα7s・GRⅢ・X100Sとレンズ。実際のところ、α7sとレンズ、FE85mmF1.8、sigma45mm、tamron28-200mmをカートに入れたこともあった。そうすると何とか手の届く範囲までは来た。

だけど、α7sを手放す気にはなれなかった。だって好きなカメラだもん。

 

初めてのフルサイズカメラは、α7sというカメラ。
今年に入ってからずっと思い続けているカメラがあった。 ソニーのα7s きっかけは、コチラの記事なんだけど。 PHOTOYODOBASHIのKさんと同じ機材を使ったからと言って、 彼と同じ写真が撮れるなんて思うほど...

 

 

マウントを増やすのではなく、大きいデジタルカメラを買うという発想

仮にPENTAXを手に入れたとして、レンズは、DA50-135mmF2.8しか考えていなかった。

山に持っていく=広角、のイメージがあるけれど実際は山を広角で切り取るのはとてもとても難しい。特に僕が行く範囲の山域では。むしろ切り取るほうが面白かったりする。確かに便利ズームと呼ばれるような広範囲をカバーできるズームレンズの方が重宝できるんだろうけど、少しでも明るいレンズのほうがいいし、DA50-135mmしか頭にはなかった。

それに合う本体に、K-5ⅡSを選んだ理由は値段とのバランス。カメラを追い込んで色を叩き出したいと願っていても使いこなせるかどうかはやってみないと分からない。なら、最初の出費はできるだけ抑えてかかろうという魂胆だ。

今のところ違うレンズを買い足す気持ちはなくて、だからかなり大きくて重いけれども、レンズ付きのカメラを買ったという言い訳(笑)。いや、言い訳にもなってないか。

 

実際のところ、楽しいよ。今は。

新しいカメラを買って、さあ、新緑の山へ。

冬季通行止めが解除されたら大台ケ原へ行こうと思っていた矢先に、3度目の緊急事態宣言…

ほんま萎えます…

 

いつもの淀川

 

 

 

 

 

鶴見緑地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OVFを受け入れることができるかい?

PENTAXのカメラを使う上で一番の肝は、やはり光学ファインダーを楽しめるかどうかじゃないでしょうか。

撮ってだしを楽しみたいという理由で再びPENTAXのカメラを手にしたとはいえ、その色味をEVFで確かめながら撮ることはできない。(ライブビューなんてものがあるけれど、使ったことないし使う気もない)

光学ファインダーで見えるのはあくまでも実際の色であり、露出も然り。頭の中で変換しないといけない。まあ色味は、カメラ内現像で後から補正できるから結局その場で決めないといけないのは、構図やフォーカスポイントであり、露出にすぎないのはEVFでやる作業とあまり変わらない。『直接太陽を見れない』という逆光好きには気をつけるポイントはあるけれど、久しぶりの光学ファインダーは思っていた以上に楽しかった!

AF、案外早いよ

撮りだして一番に思ったのは、「あれ、オートフォーカス早くない?」でした。

想像以上に進歩してたんですね。むしろ、α7sの方が迷うこと多いんですけど。前ボケにして後ろにピンを置きたい時も割とすんなりといってくれます。上のツツジの写真なんて一発だった。やたらと、「のんびり」というキーワードを放り込んできたのは、どうせオートフォーカス遅いんでしょ?という先入観からだった。いやあ申し訳ない。

カメラ内現像を大きなモニターでやりたい

K-5は、カラープロファイルがLightroomにサポートされていません。

つまり、Lightroomで現像しようとするとAdobeのカラープロファイルを当てないといけない。だからこそカメラ内現像なんですけど、カメラの液晶モニターが小さいのでできれば大きなモニターで確認しながら行いたい。HDMI出力端子があるので、自宅のモニターに繋げればいいんだが、自宅のモニターとmacをHDMIで繋げているので、ひと手間が面倒。せめてiPadと接続できればと思ったがiPad側の仕様で不可能。仕方ないのでチマチマやります。

わかっていたことだけど、デカくて重い

デカいです。

重いです。

重さはグリップがしっかりしてるので、持つと重量は意外に気にならない。ただバッグに入れるときにそのデカさは気になる。リュックに放り込む際に、モンベルの『プロテクション アクアペル』という防水バッグを使っているんですが、FUJIFILMにしても、α7sにしても2リットルサイズで十分だったのに、今回の組み合わせでは入りませんでした。急遽、ワンサイズ大きい3リットルサイズを追加購入した。

 

 

 

 

結論としては楽しい。

タムロンの28-200mmの使用頻度が下がるであろうことから、これを下取りに出して結果29,000円で買えたのでコスト的にも満足できた買い物。

しばらくはレンズも生えてこないと思うんだけどねえ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

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