再びRX100シリーズのカメラを手にする日が訪れるとは思わなかった。
かつて、その小さなボディに組み込まれた機能美を”粋”と感じて、1、2、3、5と手にしてきた。
ところが使いこなす前に、他に欲しいカメラが出てきたりしてわりとあっさり手放してきた黒歴史があるシリーズでもあった。あの頃はセンサーサイズ至上主義的な奴だったし、FUJIFILMのカメラデザインにやられていた時でもあったから…
そんな反省も込めて、自分の中ではもう二度と買うことはないだろうと思っていたんだけど、相変わらず僕の決意は緩い。
ただそれなりの理由があったからこそ、(中古とは言え)高級コンデジを買ったわけで、以下いつものように言い訳をつらつらと述べてゆこうと思う
Contents
①24-200mmのズーム域が撮り鉄にちょうど良い
このカメラに興味を持ってしまったきっかけはこのウェブページでした。
僕はどちらかというと乗るほうが好きで、スマホと財布、文庫本、そして頼りになるコンデジ。
そんな組合せで、身軽に乗り鉄をしたいと思っていた。
駅のホームで、少しあおり気味に撮りたいことを考えると、最低でもワイド端24mmスタートがいい。
サイズは大きくても、GR並が必須。
漠然とそんなイメージだけ持っていた時に、改めて知ったRX100M7。
テレ端200mmは御の字だし、チルト式液晶、ビルトインされたファインダーあり。
そりゃあ、それだけで興味は惹かれてしまう。
②家族旅行には小さなカメラがいい
今年に入って2度家族で旅行に出かけた。
いずれも、PanasonicのG100を持っていった。
G100はその機能面を考えても十分に小さいんだけでも、それでもGRと比較すれば確実に大きい。
すっかり大きくなった子供達と普段話せないことも話せてしまうのが最近の(家族)旅の醍醐味でもあるわけで、カメラメインの家族旅行はあまりよろしくないよなあって思うようになっていた。僕がカメラを構えると子供もそれを察して、僕のそばから離れていくし、そんなことからもさりげなく写せる小さなカメラが欲しかった。
だけどスナップ的な写真だけでなく、旅先の風景も残したいよな。
その思いも間違いなく捨てきれないだろうから、40mmのGR3xだけでの家族旅行は少しストレスを感じてしまうかもしれない。
そしてちょっとした都合で延期になってしまったけれど、6月に僕の両親を含めた6人で旅行を計画していたのも、小さい旅カメラが欲しいという気持ちを後押ししていたのも事実だ。
そう簡単には手放さないようにしたい
小さいがそこそこ重いよ
見た目はGR3xとほぼ変わらないけれど、実際持ってみるとそこそこ重さを感じる。(幅や高さはRX100M7が優位だが、ズームレンズである分奥行きがRX100M7の方が長いため、見た目はあまり変わらないように感じる)
SONY RX100M7 | RICOH GR3x | |
---|---|---|
幅(mm) | 101.6 | 109.4 |
高さ(mm) | 58.1 | 61.9 |
奥行(mm) | 42.8 | 35.2 |
総重量(g) | 302 | 262 |
既述の通り、GR3xより厚みがある分ボトムのポケットには入れにくいかなあ。(←上着を羽織る季節はあまり問題ではない)
ただ、この小さなボディに高機能をよくぞ納めたものだという男心は揺さぶられるのは間違いない。
ワンショット連続撮影と書き込み速度
24-200mmのズーム域だけを考えると、前モデルのRX100M6でいい。
(前モデルなので安いが、価格差は思ったほどでもない)
それでもM7を選んだ理由は、リンク先でも使われていた「ワンショット連続撮影」が搭載されているから。
『高速(最大90枚/秒)で7枚の静止画を連続撮影することにより、撮影したい瞬間をより高い確率で捉えます。
[1枚撮影]でタイミングを合わせるのが難しいシーンや、[連続撮影]で撮影間隔の間に入ってしまうような短い一瞬を捉えたい場合に便利です。[ワンショット連続撮影]では電子シャッターを使った撮影になり、画面がブラックアウトすることなく撮影できます。』
ただし、当然ながら一度に7枚が保存されるので当然書き込み速度が問題になる。
自宅で余っていたSDカードを何も考えずに使用しているが、この機能で撮影した後は「まだ電源落とせないなあ」と感じるレベルに時間がかかっている。うっかりシャッターを数回押してしまうと面倒なことになる(笑)
ちなみに今使っているカードは、『SanDisk Ultra SDHC 120MB/s’ 32GB スピードクラス10 UHSスピードクラス1』
このあたりは、上位クラスのカードを使うことでどこまで解消できるかは試してみようと思っている。
センサーサイズとズーム域、なのにコンパクト
センサーサイズは、1インチ。
以前α7sを使っていた時にも感じたことだけど、SONYのRAWデータは素直で使いやすい。
その感想は、フルサイズから1インチになっても変わらない。現像で粒子感を載せたりしているからノイズ感はさほど気にしない。
いやむしろPanasonicの(iso800ぐらいでの)マイクロフォーサーズの方がノイズを感じる気がする。
そして、パナやGR、FUJIFILMと比較した際のSONYのJpegの色味だが、これまでSONYのJpegってあまりカメラ本体で色味調整をしたことがないので、どこまで好みに近づけれるか?は、さっぱりわからないや。そのうち追い込んでみようと思う。
1インチのセンサーサイズに、28mmではなく、24mmスタートで最大200mmのズーム域。
これは素直に凄いと思うし、コンパクトコンデジでの200mmの圧縮効果は想像以上でした。
SONYのフルサイズフラッグシップモデルでもある、α9と同等の技術が詰め込まれているそうですが、
α9を使ったことがないので、比較はできません。
しかし初代RX100が2012年6月に発表されて、現時点の最新モデルM7の2019年8月まで短期間に更新されてきたシリーズがM7以降新型の発表がないことからも、ある意味コンパクトコンデジに搭載されるべき機能としては最終形なのかもしれないなあと思っています。
それだけに今回こそ、使いこなす!
(2023年10月2日追記)
現在の、立ち位置を書きました。
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