いざ、高野山
標高108mに位置する高野下駅から乗り込んだ電車は、南海高野線の終点「極楽橋駅」へ標高差およそ430mを登りつめて走っていく。
キー、キーと車輪が鳴く音を間隙なくたてながら。
そして旅の目的地である「高野山駅」は、極楽橋駅を始点とするケーブルカーでさらに標高差300m余りを登りつめなければならない。
いま振り返れば、僕の気持ちのピークは極楽橋駅だったかもしれない…
九度山駅から極楽橋駅駅に至る数時間で、かなり気持ちの満腹感が満たされてしまっていたとも言える。
高野山駅でバスに乗り込んだ時から、なんかやっつけ仕事的に高野山を周ってしまった。
ああ、なんてもったいない。
奥の院から下る
今春に行った比叡山同様、とてつもなく広いエリアをどう回るべきなのか?
ルートも含めてちゃんと予習が必要だなと思う。
スマホがあるから、すぐに調べられるとはいえ、案外知りたい情報がすんなりと出てこないことが多い。
むしろ、小さめのガイドブックを片手に歩くほうが実はスムーズにことが運ぶような気がしてならない。
特に今回は、『奥の院』以外、どこを周るべきなのかすら深く考えていなかったなあ。
ただ、やはり金剛峯寺と壇上伽藍だけはいかねばならない。
ホントそれだけ。
自分も含めた観光客の多さに少し疲れてしまったんだ。
帰りのバスのこととか電車のこととか、そんなことばかり考えていた。
それでも、アールを多用したこの時代の建築技術には何度も何度も唸ってしまった。
時間と交通手段を考えて、もう一度訪れよう
今回は、高野山のふもとから始めたショートトリップだった。
だから、奥の院を訪ねた時間は午後になってから。
だから、喧騒の中だったのは仕方がない。
だからこそ、今度は早朝の静かな時間に再び訪ねたいと思う。
ガイドブックを片手に。
コメント