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寺社仏閣だけではない京都
京都には数多くの寺社仏閣がある。
残りの人生でそのすべてを周りきれるとは到底思えないぐらいの数。
そして京都には寺社仏閣、名所旧跡以外にも、モダン建築と言われる建造物も多い。
『モダン建築』の定義すら知らんけど。
モダニズム建築または近代建築は、機能的、合理的な造形理念に基づく建築である。産業革命以降の工業化社会を背景として19世紀末から新しい建築を求めるさまざまな試行錯誤が各国で行われ、1920年代に機能主義、合理主義の建築として成立した。(ウィキペディア)
さて、2022年に文化庁が京都に移った記念事業として始まった、「京都モダン建築祭」は今年で3回目の開催。過去2年は行くことができず、今年どうにか1日は都合がつけれそうな日程だったので、”今回の京都に行くキッカケ”は、「京都モダン建築祭」です。
■2024年11月10日(日曜日)
事前準備編
開催日時:2024年11月2日~10日
UI的にはけっこう見にくいと感じるウェブサイト。
開催の中身としては、いわゆる一般公開に近い『パスポート公開』と『ガイドツアー』に分かれていると思います。せっかくなので、ひとつくらいは『ガイドツアー』に参加したいと思い、興味惹かれる建築の開催日時と自分の都合が折り合うモノをどうにか見つけて抽選に申し込みました。結果は見事当選!(2,000円)
それとは別に数か所まわるための『パスポート』の購入。
後期パスポート(11/9~10のみ有効)を選択。(3,000円)
そして巡る交通手段としてレンタサイクルを申込。
電動アシスト自転車 2,400円
事前準備としてはこんなことぐらいかな。
旧成徳中学校(ガイドツアー)
気のせいかもしれないが、京都にはどうもカッコいい小・中学校が多いような気がしている。(あくまでも建築物として)
またそれがリノベーションされてたり。
- 元立誠小学校 → ”立誠ガーデンヒューリック京都”
- 清水小学校 → ”ザ・ホテル青龍 京都清水”
- 京都市明倫小学校 → ”京都芸術センター” 等
これら以外にも、元淳風小学校のように、地域活性化に使われていたり。
そのどれもが、一目で学校とわかるような画一的な建築でないあたりが興味を引くわけだ。
(一方で、少子化の影響で統廃合が進んでしまっている側面もあるんだが)
今回、ガイドツアーに申し込んだ旧成徳中学校もそのひとつ
所在地:京都市下京区繁昌町290
建築を語る薀蓄などなに一つない。被写体として魅力を感じるかどうかだけが選択基準のひとつだと自覚している。それでも、やはりどこか昭和を含むそれ以前の物に惹かれることは間違いない。
学校は窓が多い、つまりそれだけ光が入ってくるから当然そこに影も生まれる。写真的には美味しい素材。
写真を撮ったりする時間は、ツアーの最後にたっぷりとあるので、まずはガイドさんの説明をじっくり聞くことに徹するべし。
旧成徳中学校は、明治初期の番組小学校を祖とする歴史を有していてることもあってか、ガイドを務めていただいた方を筆頭に地元に愛されてきた学校ということが言葉の端々に感じられる。
関西美術院
今回一番来たかった場所。
絵心というレベルではなくて、まったく絵が描けない僕には無縁どころか普段なら恐れ多くて近づけないけれど、こういうイベントなら訪れることができる貴重な機会です。
並び石膏像に、高校の選択授業でやったデッサンで陰影すらまともに表現できずキュビスムを90度回したような絵しか描けなかった悪夢がちらっと横切ったけれど。
京都復活教会
ヴォーリズが手がけた白亜の教会「京都復活教会」を特別公開。高くそびえる鐘楼が目を惹く、堀川北大路のランドマーク。2階の窓には、ゴシック様式の特徴である尖頭アーチ。窓にはトレーサリーと呼ばれる複雑な透し彫りも。内部の礼拝堂は、木の小屋組みが見どころです。伝統的な教会らしさを構成しながら、幼稚園を併設し、地域の集いの場所として現在も機能しています。ヴォーリズによる聖なる空間を堪能ください。(京都モダン建築祭の復活教会に対する案内文より)
関西美術院も多くの人が訪れていたが、ここはその倍近い人が来ていたような気がする。
午後からの特別公開とは言え、やはり祈りの場なので、少し撮影は控えめにならざるを得ない。
派手な装飾があるわけではない。だからこその『美』があるような気がする。
京都府庁旧本館
訪れる機会がなかなか巡ってこなかった場所。
上京区の釜座通の突き当りに位置し、通りから見ると位置する場所の贅沢さがよくわかる。
大阪の人間からすると、大阪府庁の場所のごちゃごちゃ感が少し悲しく思えてしまう。
場所が広いこともあって、この京都府庁で一番多くシャッターを押したようだ。
この日は夕方に予定があってそれまでに戻らないといけない。
だから4か所だけ、と余裕のあるスケジュールで計画していた。
だけど実際には少し時間が余りそうで折角だからあと、1,2カ所見て回ってもいいかと少し気が変わりかけていたところで、カメラのバッテリー切れ。
古いカメラ、古いバッテリーだし、仕方がないんだけど。
※今回のカメラは、LUMIX GX7+G VARIO 12-32mm F3.5-5.6
というわけで、当初の予定通り、ここで打ち切り。
寺社仏閣は勿論良い。
例えば真如堂なぞは、ただただ座って時の流れを感じるにはもってこいの場所だ。
しかし、寺社仏閣だけではない京都。
その奥深さをこれからも、もう少し見てみたい。
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